現代の神棚
「現代建築にも、神棚が必要だ」と僕の仕事のパートナーさんが時々言っている。
天井画は現代の神棚だと。
Panのそらのアトリエのまわりにも、新しい家が増えて来た。
むかしは、大きな敷地にお年寄りが一人で住んでいたり
したところに、今はそこに2世帯、3世帯の新しい家が建ち、気付いたらアトリエの前の公園はいつも子供たちの声でにぎわっている。
新しい家はどれもきれいで、機能的な感じでカッコいい。
自分の家が、昔ながらの木造で、それはそれで良いのだがやはりあちこち痛んできている。それでも古い家には床の間があり、神棚があり、仏壇がある。
今の新しい家はどうだろうか?自分の知る限りでは、機能性重視のため、そのようなスペースは無くなる傾向にあるように感じた。
うちのお客様で、そのような新しい家に天井画を入れられる方がみえるが、そこでの天井画は、昔の家の床の間や神棚に相当する場所になるように思う。
それを見て子供は、無意識のうちに何か豊かなものに触れて育つ。